ヤスミ

渓流釣りが禁漁となり、僕は自由になった。

振り出しの竿とミミズをもち雑魚を釣りに行って来た。

よく晴れた秋空の下、座り込んで目印を見つめる。

アブラッパヤを数尾釣りルアーのテストをし、煙草を吸う。

息が抜ける。

今夜はバンドのリハだ。

帰ってギターを弾こう。

いい休みだな。

転生

楽しくなりそうな予感がする。

店は暇で頭が痛いところなのだがなにかいいことが起きそうな気がする。

１年近くもがき続けた泥沼から抜け出せそうだ。
もう少しだけ我慢して集中した仕事をしよう、きっと楽しい未来がある。
みんな幸せになる。
なんかもりあがってきたぞ。

ただいま

釣りキャンプから帰ってきて３日、僕の心がやっと戻って来た。
朝のおつかれの酒がうまくなった。
どんなにうるさいやつがいても、面倒くさい女がいても頭にこず一呼吸入れられるようになった。
自分の力を信じ、全力をだし、誰にもさしずされず、自由に生きる。
孤独、自由。
僕には不可欠な物。
もっと外に出て戦おう。
ただいま。
帰ってきたよ。

裕次郎＝ジーパン

石川屋から物書きが生まれた。

ペンネームを‘裕次郎’と、いう。

’そりゃオレだって死にたいさ’

初の活字らしい。

字数は少なく、厚みも無く、１２６０円もする生意気な書物だが、読んでみてびっくりした。

ちゃんと書いているのだ、恋愛物なのだ。

今、恋をしている人、特に失恋したての人は読んでみるといい。
彼の自慢はあとがきらしいのだがそれはどうでもいい。

次の作品が楽しみだ。
がんばれよ、ジーパン。

（石川屋に置いてあるので気になる人は買って下さい）

革ジャン

革ジャンを着た。

今シーズン初だ。

とたんにギターを弾きたくなり、ルアーを造る手を止めてしまう。

毎日何時間もひきつづけおやじに怒鳴られていた頃を思い出す。
日々新しい発見がありゴンゴン上達して行くのを実感し自信たっぶりだった。
己を信じ、鍛錬を惜しまず、自分を褒めてやれた。

シンプルな毎日。

大人にはなりたくなかった。

懐かしいな。

今の僕はどうなんだろうな。

少し心配だ。