忍者ブログ
ハンドメイドルアー専門店
[134]  [133]  [132]  [131]  [130]  [128]  [127]  [126]  [125]  [124]  [123
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

IMG_1211.jpg

2009 3/5 僕の今シーズンが開幕した。

久しぶりに東京でもまとまった雪が降り、真っ白な中央道を桂川に向かう。
今回は、お客さんの河井さんにガイドをしてもらう。

初めての渓流、雪で真っ白、早春、新作ルアーのお披露目。
釣れる気がしない。

「まだ三月あたまだもんね。」
「いいのが一本出ればいいよね。」
「この雪だしね。」

反応が無いまましばらく釣りのぼる。

ある淵で、河井さんがヤマメを見つけた。
群れでルアーを追ってきたらしい。
どうやら放流ポイントで、解禁以降、あまりルアーを見ていないらしく、
集団でヤマメが追っかけてくる。
ルアーをトッカエヒッカエし二人で遊ぶ。

「放流魚いじめはやめて年越しを釣ろうか。」
「それがいいですね。」
上流に移動。

河井さんのポイントを何箇所も教えてもらいながら上に進む。
この人は地元のように熟知しており、狭い道でもでこぼこ道でもゴンゴン突っ込む。

「ここはでかいのがつく所。」
「ここは有名になったところ。」
「ここは最盛期に来るところ。」

凄い情報量だ。
すべて足で探したところらしい。
アリガタイアリガタイ。

午後になり、山も雪はすべて溶けきり、僕達は汗ばむ。

今日最後のポイント。
岩の点在する深めの瀬。
水はありえないほど温かく、さっきまで雪で真っ白だったとは思えない。

河井さんは僕の目の前でいきなり25cmほどの年越しを釣る。
今日二本目の越冬やまめだ。
僕は彼に指示されたポイントにルアーをほうる。
魚は追ってくるのだがなかなかかけられない。
へたくそなのだ。

対岸は切り立った岩盤でその下にでかいのが付くポイント。
水中に岩がひとつあり、その横で絞られた流れにヤマメがいる。
僕には見えないのだが、河井さんには丸見えらしい。

「ふじおくん、でかいのがいるよ。」
「どこ?」
「ほら、そこだよ。」
「?」

何回かルアーを通し、やっと僕にもその魚が見えた。
でかい、銀色、ヤマメだ。
僕にもやっとスイッチが入る。
流す先は、ほんの数センチ。
ラインは一本だけ。
何度もミスし、時間をあけ、入魂の一投。

直径二センチの投下点にルアーは吸い込まれ、理想のラインを流れる。

魚の待つところの直前でターンが始まる。

水中で銀色がひらめく。

リールは止まり、強い衝撃が竿から伝わる。

テーパー&シェイプのグラス竿が手元からしなる。

「尺だ、尺だ。」 の声を聞きながら僕はローリングを味わう。

河井さんにランディングしてもらい、僕は立ちすくむ。

ジャスト30センチの越冬ヤマメ。

写真を撮り、川に戻す。

僕ひとりでは釣れない魚。

始めて人にすくってもらったヤマメ。

解禁直後、雪の日の初めての川。

出来すぎの一日。

すべて河井さんのおかげだ。

その後、年越しのヤマメ、アマゴを数本ずつ釣り、雨の降り始めた川から上がる。
いい一日だった、最高の幕開けだ。
河井さん、ありがとうございました、またいい釣りをしましょう。

IMG_1221.jpg

IMG_1219.jpg


 
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
(09/28)
(11/07)
(10/17)
(08/13)
(02/28)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
fujio
HP:
性別:
男性
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]