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ハンドメイドルアー専門店
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対岸は岩盤、その左奥に流れがぶつかり、巻き返している。
底には直径1mほどの岩が並び隠れ場所を作っている。
その岩すれすれに通るように新作のディープダイバーを投げる。

少し上手過ぎた。

ルアーの後ろに赤い影がまとわり付いてくる。

2尾。

ルアーをすばやくピックアップし、少し時間をおく。

さっきより少しだけ下流側にルアーを投げる。

ついてきた。

小さい方が足元までついてきて、一瞬止めたルアーに飛び掛った。

34cm、紅葉岩魚。

今度はでかい方を狙う。

同じところ。

でた。

ヤマメばかり狙っている僕のルアーが早すぎ、その周りをもんどりうっている。

リールを巻く手を止め、竿だけ震わせる。

かかった。

寄せては返し、浮いては沈み、走っては引き戻し。

数回の攻防ののち、緑色の網に吸い込まれる。

40cm、三口岩魚。

全国ほとんどの河川が禁漁期に入った今、できるのは多摩川本流のみ。
それも虹鱒に限り釣っても良い。
僕はあくまでも虹鱒を釣るべく出陣したのだ。
ここには、野生化した虹鱒が住んでいるのだ。
アベレージ30cm、ごくまれに60cm、70cmも見かけられる。
僕はそいつを釣りたかったのだ。

しかし、

釣れたのはデカイ岩魚、もちろんヒレピン。

あーぁ、くやしいな、ニジマスガツリタカッタノニナァ。

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                            竿    テーパー&シェイプ グラスウェイ60 
                           リール  アブカーディナルC4X
                            糸    PE8ポンド
                           ルアー  シンキングディープダイバー’10モデル
 
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 IMG_1762.JPG

2009年、終わってしまった。

今シーズン、僕は山梨桂川にホームを移すべく、釣行を重ねた。
まったく初めてのエリアで最強の仲間の力を借り、ヤマメを釣った。
夏までに、何とか尺上の魚を釣り、秋の超大型を期待していた。
その姿は何度となく目撃し、ハリにかかることもあったのだが、獲り込めない。

9月の最終週、有終の美を飾るべく奥只見に行った。
僕は飯炊きに専念し、皆の釣りを眺めていた。
一面原生林に流れるダイアモンドの水面を見つめ、心は近所の川に飛んでいた。

10月に入り台風が直撃し、川が溢れた。
今頃マックスまで成長し真っ赤に色づいた魚たちが、遡上しているだろう。

おそいっちゅうの。

僕は、まだ解禁している川を探し、バイクを飛ばした。
まだ濁りが残り、50cmほど増水した流れに7cmフローティングのディープダイバーを放る。
落ち込みにはデカイ石が並んでおり、その下は渦を巻く白泡。
対岸のたるみに投げ、流芯の下にルアーを送り込む。
思った以上に緩い流れに上手く入った。
泡から抜け出し、かけ上がりに沿って立ち上がってくる。
流れから抜け出し、ターンする。

赤い影が襲いかかってくる。

ハリには触れず、すごい速さで戻っていった。

もう一度同じコースを通す。

同じところでルアーがひったくられる。

赤い振り子が糸の先でぐるんぐるん廻っている。

リールは逆回転し、僕は裏返る。

何とか冷静を保ち、竿の力を信じ、水中を見続ける。

真っ黒なキバアタマの下に、落ちた紅葉の身体、ほおずきいろの尾びれ。

スパイラルに捩れた独特の動き。

これだ。

僕はゆっくり持ち上げ緑色のネットにくるんでやる。

35cm、オス、ヤマメ。

僕は完結するときの柔らかいクリック音を聞いた。
やってしもうた。
背骨が震え、軽い後悔が襲ってくる。
秋のヤマメを釣ったのだ。

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                    ロッド    パームスクアトロ0パワー6.6
                    リール   ダイワフリームス1500
                    ライン    PE6ポンド
                    ルアー   プロトタイプ
 

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このところヤマメもイワナもなかなかいい釣りが出来ず、とても困っている。
雨も降らず、梅雨はあけ、釣り人は増え、僕は困っている。
こんなときは、まったく違うことをして遊ぶしかない。
友達は藻屑蟹をスプーンで釣り、僕はナマズを釣る。

初めてのルアーによるナマズ釣り。
僕の作った海用のシンキングペンシルに勢いよく食いついてくれた。

小さな分流の少し深いところ、落ち込みの少し下。
上流からルアーを放り、2,3回ルアーを震わせたとたん水面が炸裂した。
ぐんぐん下に引っ張りこみ、姿が見えない。
糸が石に引っかかり、魚はその下で暴れている。
僕は引っかかった糸を掴み魚を引っ張りあげた。
45㎝のナマズだった。
東京で初めてのナマズだった。

いい雨がふり、ヤマメが目を覚ますまでは、こんなことをして遊んでいよう。
気分だけの夏休みだ。
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今シーズンからホームを山梨桂川に移した。
年々放流量の減る多摩川には行かないことにした。

5月に入り、鮎が放流され、いい雨が降り、僕は盛り上がる。
朝3時に家を出て、暗いうちから支度を始め、ルアーを投げる。
川面は盛んに虫を突き上げるモジリに満たされ、ニヤニヤが止まらない。

ある水曜日、増水の下がり始め。
取って置きの場所をジップベイツの河井さんが案内してくれた。
僕は先行させてもらい落ち込みのいいところにルアーをほうる。
要所要所からいいサイズの魚が出てはくるのだが、僕にはかけきれない。
大きな淵にさしかかり、緩いところはすっ飛ばし、落ち込みに直行する。
まずは、泡の切れたところ、対岸の反転流にルアーを入れる。
反応なし。
もう一度だけ同じところを通し、落ち込みに移る。
泡の真ん中に投げ込み、ルアーを躍らせながら流してくる。
泡が切れ、ルアーが重くなる。
石にはさまった様な衝撃が伝わり、古いリールがガツッと止まる。
銀色が水中でひらめき、糸が出る。
僕の足元で激しいローリングを繰り返しながらそのヤマメは抵抗する。
数度の突込みを何とか耐え、網ですくう。
31cm、ヤマメ。

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また違う日。
今度は河井さんのガイドなしで桂川に挑む。
入渓点と、渡渉点だけ教わり釣りをする。
デカイ淵と、それにつながる瀬の連発するところ。
僕は瀬に的を絞りルアーを投げる。
何の反応もないまま淵に入る。
流れの収まるすり鉢の際で、やっと魚が見えた。
僕は淵狙いに切り替え、細かく攻めていく。
流れの真ん中に岩が沈みその下は深くなっている。
岩の向こうにルアーを投げ、それのあたる流れに乗せて、引いてくる。
岩を越えたところから出てきた。
一気に間合いを詰め、ルアーに飛び掛る。
2回目の攻撃でハリにかかる。
一気に糸を出し、合わせたとたんに針が外れた。
僕は竿を置き座り込む。
タバコを1本吸いその下からやり直す。
1投目ですんなり魚が掛かる。
先ほどのより随分力がなく小さなヤマメだ。
網にすくいサイズを測る。
31cm。
驚いた。
さっきのはどのくらいあったのか。

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今シーズン、3本の尺上を釣っている。
しかし、ばらした数はそれの3倍を越える。
その中には、明らかに40cmを越えるのが2本混ざっている。
上手になりたいな。

 
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5月21日から24日まで、北海道に行ってきた。
屈斜路湖のアメマス、ニジマス、それもでかいのを釣るつもりだ。
その上に、釧路川でも釣り、海でも釣り、熊も捕まえるつもりなのだ。

山岸チームは完全無欠の釣ってやろうチーム。
僕のチームは、何でも釣ってやる食ってやる迷走隊。

そのために選んだメンバー。
喧嘩は強いが虫には弱いヘルボーイ、
戦う物書き、
僕の三人。

最初の朝こそ2チーム合同で動いたのだが、朝まず目終了とともに僕達の迷走が始まった。

「湖釣れんから川でもいこうか。」
「行こう行こう」

目に付いた流れに片っ端から入り、情報ゼロの僕達に釣れる訳もなく、
岸よりにいる鮭稚魚や、ヤマメをただボーっと眺め、焚き火を起こしエスプレッソなどを飲み、
道に迷いながらへとへとで宿に帰る。

ある日などは、屈斜路湖を目指していたはずが、気が付いたら阿寒湖についてやがった。
僕達はげらげら笑いながら漁券を買いアメマスをつり、鹿の足をもぎ取って帰った。

あるときは、湖に近づくはずの道が硫黄山に向かっており、いい景色に満足してしまう。

ある日は、おかまのやっている釣具屋に引っかかってしまい時間を無駄にしてしまう。

こんな体たらくなのにみんなしっかり魚を釣り、ヘルボーイなどは54cmのアメマスまで釣ってしまう。

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宿では青年のように大飯を食らい、大いびきをかき、ずーっと酒を飲んだ。
さすがに最終日は精根尽き果て、獣肉を捜しまくり、やっと見つけた店で羊を食った。
ヘルボーイの指示の元、上手に肉を焼き、ウェイトレスとも仲良くならず、肉を食った。
ウミネコに釣ったカジカを取られ、キタキツネに餌をやり、飛行機に乗った。
アメマスを数え切れないほどつり、鹿の屍骸をばらし、まっすぐな道で迷った。
新品の竿を踏み折り、木に登った。
雨の中一日中竿を振りまくった。
楽しかった。

次のツアーは夏の茨城、海遊びだ。
みんな時間と金をつくり、参加するように。
かなり笑い疲れるが楽しいはずだ。

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