ハンドメイドルアー専門店
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2009年、終わってしまった。
今シーズン、僕は山梨桂川にホームを移すべく、釣行を重ねた。
まったく初めてのエリアで最強の仲間の力を借り、ヤマメを釣った。
夏までに、何とか尺上の魚を釣り、秋の超大型を期待していた。
その姿は何度となく目撃し、ハリにかかることもあったのだが、獲り込めない。
9月の最終週、有終の美を飾るべく奥只見に行った。
僕は飯炊きに専念し、皆の釣りを眺めていた。
一面原生林に流れるダイアモンドの水面を見つめ、心は近所の川に飛んでいた。
10月に入り台風が直撃し、川が溢れた。
今頃マックスまで成長し真っ赤に色づいた魚たちが、遡上しているだろう。
おそいっちゅうの。
僕は、まだ解禁している川を探し、バイクを飛ばした。
まだ濁りが残り、50cmほど増水した流れに7cmフローティングのディープダイバーを放る。
落ち込みにはデカイ石が並んでおり、その下は渦を巻く白泡。
対岸のたるみに投げ、流芯の下にルアーを送り込む。
思った以上に緩い流れに上手く入った。
泡から抜け出し、かけ上がりに沿って立ち上がってくる。
流れから抜け出し、ターンする。
赤い影が襲いかかってくる。
ハリには触れず、すごい速さで戻っていった。
もう一度同じコースを通す。
同じところでルアーがひったくられる。
赤い振り子が糸の先でぐるんぐるん廻っている。
リールは逆回転し、僕は裏返る。
何とか冷静を保ち、竿の力を信じ、水中を見続ける。
真っ黒なキバアタマの下に、落ちた紅葉の身体、ほおずきいろの尾びれ。
スパイラルに捩れた独特の動き。
これだ。
僕はゆっくり持ち上げ緑色のネットにくるんでやる。
35cm、オス、ヤマメ。
僕は完結するときの柔らかいクリック音を聞いた。
やってしもうた。
背骨が震え、軽い後悔が襲ってくる。
秋のヤマメを釣ったのだ。
ロッド パームスクアトロ0パワー6.6
リール ダイワフリームス1500
ライン PE6ポンド
ルアー プロトタイプ
リール ダイワフリームス1500
ライン PE6ポンド
ルアー プロトタイプ
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